今回は、ウサギさんのかわいい足裏を守るためのお話です
ウサギさんの足の裏、どのようになっているか見たことはありますか?
正解はこんな感じです
ご覧の通り、ウサギさんには、ワンちゃんやネコちゃんのような肉球はありません。肉球(フットパッド)とは、毛のない角質化した表皮で、歩くときの「クッション」や「滑り止め」となります
その代わり、ウサギさんの足裏は、ふわふわの厚い毛で覆われています
このおかげで、岩場などの固くて滑りやすいところでも、足の衝撃を抑え、足裏を傷つけることなく、快適に移動ができます。ただし、野生とは異なる環境である家の中では、足底への負荷、血行不良、過剰な摩擦、不衛生などが原因で、「足底皮膚炎」(ソアホック)になってしまう危険があります
そこで、ソアホック予防のために、ウサギさんの足裏に優しい生活、3箇条!を考えました
1、ウチの子にあった床材を探すべし!
これがソアホック予防の要!すばり、本稿のタイトルの〇〇に当てはまるのは、「床材」でした💮フローリングの床などは滑りやすく、骨折など事故の原因となったり、腰を痛めてしまったりする危険がありますし、足裏に優しい床が大切なことは、既にご存じな方が多いはず…!
結局、一番良い床材ってどれなの?と思いますよね…残念ながら、すぐに答ることはできません…その理由は、それぞれのウサギさんによって、正解が違うから。ただ、今の床材で足裏の状態が改善しない・悪化しているようなら、その床材は、その子に適していない!というのは確かです答えを見つけるには、色々と試していくしか、方法はありません!大切なウサギさんの健康のためです
時間をかけて、試行錯誤
ウチの子に適した「床材探し」をがんばりましょう!
最適な床材探しのヒントは、次回お伝えします
2、部屋んぽ時間を確保すべし!
ウサギさんは、休んでいる時、踵(かかと)を地面につける”蹠行(せきこう)型姿勢”をとりますが、動き回る時は、指の部分で体重を支える”趾行型(しこう)型姿勢”をとります。
つまり、じっとしている時間が長いほど、踵や中足骨部に負荷が増大するうえに、血行も悪くなりますこれが、皮膚の発症や悪化の引き金に…
よって、運動は、足裏を守るためにも、ウサギさんにとって必須です
なかなか部屋んぽ時間を確保できない!という場合は、短時間でも、「回数」を増やすことをおすすめしますウサギさんは瞬発力はありますが、持久力はありません
ウサギさんそれぞれ、個性はありますが、ずっと活発というより、少し動き回ったら休憩していることが多いと思います。そのため、たとえ短時間でも、部屋んぽできることは、ウサギさんにとって、嬉しいこと
朝・晩の2回は自由に動ける時間を確保してほしいです!
どうしても難しい場合は、ケージを広くしてあげるのも良いと思います。
3、体重管理に注意すべし!
体重が増える分だけ踵にかかる負荷は大きくなります。さらに、身体が重たいと、運動するのも嫌になってしまい、不健康の悪循環!
食事管理、どんな病気を予防するにも大切ですねとっても大事なことなので、何回でも復習してください!
以上、ウサギさんの足裏を守ための3箇条!でした。
予防が第一のソアホックですが、状態によっては、病院での治療が必要な場合もあります現在の足裏の状態についての不安やお悩み、お気軽にご相談くださいね!
獣医師O