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ウサギとの暮らし方 ~食餌管理 野菜編~

「ウサギに生野菜を与えても大丈夫ですか?」

病院でこのような質問を飼い主さまから受けることがあります😊

本来、野生のウサギさんはいろいろな種類の植物🌿を食べて生活していますが、

お家で飼われているウサギさんの主食は牧草で、足りない栄養素をペレットで補っています。

野菜は主食の牧草とは違い「必須」ではありません。

 

・・・が‼

 

ウサギさんに普段から野菜を与えることによって食欲が落ちているときの栄養補給や水分補給になったり、

いざ投薬が必要になったときに野菜にお薬をつけてそのまま食べてくれれば、逃げ回るウサギさんと追いかけっこ💨することなくスムーズに投薬することができます😀

また、歯ごたえや味が違ういろんな種類の野菜を食べさせることによってウサギさんに食の楽しみを与えてあげられますし、

飼い主さまが手から与えることによってコミュニケーションツールとして使うこともできます。

お野菜は「必須」ではありませんが、「食べくれたほうが良いもの」です✨

 

野菜を与えるときの注意点

ウサギさんに野菜を与えると美味しそうに食べてくれますし、口の中に吸い込まれていく様子についついたくさんあげたくなりますよね🥰

しかし、野菜をたくさん与えすぎると便が緩くなったり、牧草を食べる量が減ってしまうので注意が必要です💦

毎日数種類の野菜を栄養が偏らないよう、少量で食べやすい大きさに切って与えてください😀

 

与えてもいい野菜

キャベツ・小松菜・チンゲン菜・クレソン・水菜・ルッコラ・かぶ葉・ダイコン葉・ラディッシュ・ブロッコリー・ニンジン・セロリ・三つ葉・パクチー・セリ・明日葉・サラダ菜・サニーレタス・春菊・大葉・サツマイモ  などなど・・・

ネギ類(有機チオ硫酸化合物が中毒を起こし赤血球を破壊する)や

ジャガイモの芽(ソラニンという成分が中毒を起こし腹痛・下痢になる)

以外の葉野菜はほとんど与えていただいても大丈夫です🙆‍♂️

しかし、最初にも少しお話しましたが、同じ野菜を毎日あげてしまうのはNG🙅‍♂️

野菜にはカルシウムや硝酸塩を多く含んでいるものもあります。

ウサギさんはカルシウムを尿から排泄するため、カルシウムを多く取りすぎると膀胱に砂が溜まったり、結石症を起こしやすくなります。

硝酸塩はウサギさんへの影響は明らかになっていませんが、硝酸塩中毒が起きる動物もいるので、与えすぎには注意してあげましょう。

 

●カルシウムが多めの野菜

小松菜・春菊・チンゲン菜・パセリ・ダイコン葉・カブ葉・ニンジン葉・バジル・大葉 など

●硝酸塩が多めの野菜

小松菜・ルッコラ・春菊・セロリ・チンゲン菜・三つ葉・サラダ菜 など

 

こうしてあげてみると、ほとんどの野菜がカルシウム・硝酸塩を含んでいるじゃないか・・・😨💦

と思われるかもしれませんが、心配ご無用です😊

これらの上記の野菜がカルシウム・硝酸塩を多く含んでいるから全くあげない方がいいという訳ではありません。

野菜には他にも体に良い栄養素が豊富に含まれています🔆

野菜の特徴を把握して、成分や栄養が偏らないように数種類の野菜を少量ずつ与えれば問題ありませんので、神経質になる必要はありません。

また、野菜だけじゃなくて果物🍎も与えていただいても大丈夫です。

果物は嗜好性が高く、喜んで食べてくれるウサギさんも多いので、一緒に旬の果物を味わえたら幸せですよね💕

 

与えてもいい果物

リンゴ・イチゴ・バナナ・パパイヤ・マンゴー・パイナップル・ブルーベリー・梨・サクランボ・モモ・柑橘類・メロン・キウイフルーツ・カキ・ドライフルーツ(未加糖のもの)などなど・・・

 

果物は糖分が多いので、与える際は薄くカットしたものを1回に1枚程度で与えましょう。

そして、アボカド(ペルシンという成分が中毒を起こし消化器症状や呼吸困難になる)や

サクランボや桃などの種(アミグダリンという成分が中毒を起こし肝障害・神経障害を起こす)は絶対に与えないでください🙅‍♂️

 

愛しいわが子の喜ぶ姿を想いながら、今回はどの野菜(果物)にしようか迷いながらのお買い物楽しいですよね✨

人の食卓にも野菜が増えるし一石二鳥!笑

野菜(果物)をうまく生活に取り入れてウサギさんとのウサライフ楽しみましょう🥰

 

動物看護師 I 🐰