今回のテーマは…「ダニ」です!
みなさんは「ダニ」にどんなイメージをお持ちでしょうか?
…痒い、皮膚の炎症、脱毛、フケが増える…どれも大正解です!
さらにそれだけでなく、ダニはウサギさんの「性格」にまで影響しているかもしれません!!
…ちょっとびっくり、意外ですね!一体どういうことなのでしょうか?
それを知るためにも、ウサギさんの「ダニ」について勉強してみましょう!
そもそも、お家のウサギさんに多くみられるダニは主に2種類!「ツメダニ」と「ズツキダニ」です。種類は異なりますが、両者は同時に寄生している場合もあり、同様の方法で治療を行います。今回は「ツメダニ」を代表として、ご紹介していきたいと思います!
これが、今回の主役「ツメダニ」です!名前の通り、口器の先端の触肢には、内側に曲がった大きな「爪」を持っています!
ツメダニは、ウサギさんに寄生していないと生きることができません。そのため、ダニに感染しているウサギさんとの接触は、感染の危険がありますしかし、一度もお出かけをしたことがないウサギさんからも、ご来院の際、ツメダニが検出されることが…!
この場合、お家にお迎えする前に、母ウサギさんや他の同居ウサギさんから、すでにツメダニの感染を受けていたのでしょう…
お迎えしたときは無症状でも、湿度や引っ越しなどの環境の変化がきっかけで、皮膚症状が出てくることもあります
ツメダニはウサギさんの皮膚の角質層に寄生し、ウサギさんに激しい痒みを引き起こすことがあります。あまりの痒さにイライラが募り、ウサギさんの性格まで、怒りっぽくなってしまうことも多いのです中には自ら毛をむしってしまう子も…
ダニを駆除することで、イライラを解消してあげましょう!
また、私たちヒトに皮膚症状を引き起こす場合もありますヒトに寄生し続けることはありませんが、飼い主様の皮膚に、気になる症状がある場合は、ヒトの皮膚科を受診してくださいね。
ダニ駆除に有効な薬剤はたくさんあり、中には、ワンちゃん、ネコちゃんには安全でも、ウサギさんには重篤な副作用を引き起こしてしまうものもあります!ダニの寄生が心配なウサギさん、自己判断でお薬を投与するのは危険です!
さらに、駆虫薬に関する注意点がもう1つ「虫卵」には効果がありません
テープに貼り付けたフケを顕微鏡で覗いてみると…見てください!これが「虫卵」です!
ダニのライフサイクルに合わせ、この虫卵から虫になる頃に、再度、駆虫することが肝要です!病院で適切な駆虫薬を処方してもらい、ダニから開放してあげましょう!